盲導犬といっしょ!!シリーズ Vo.1
盲導犬を連れた方に街で出会ったらどうしたらいいのでしょう。
盲導犬ユーザーの佐藤さん(郡山市在中)にお話をお聞きしました。
*見かけたら、ぜひ声をかけて。
よく誤解されるのが、盲導犬を連れている人には〝話しかけてはいけない〟と思っている方が多いようですが、盲導犬を連れいている人を見かけたら、話しかけても大丈夫です。
特に、交差点や横断歩道などで信号が変わった時に「変わりましたよ」とか「渡れますよ」など、積極的に声をかけてほしいのです。なぜなら、交差点ではいろいろな音がなり、どの信号が変わったのかわからないからです。
もうひとつは、道を間違ったり迷ったりしている時や、障害物があって通れない時など、歩道で立ち止まってしまうことがあります。そういう姿を見かけた時は、声をかけて、なぜ止まっているのか聞いてほしいです。周りの状況がわからず、不安な中でいるため、声をかけていただくと安心し、状況をお話することができます。
盲導犬がハーネスをつけている時は、仕事中なので盲導犬に話しかけたり触ったりはしないでください。
仕事が終わりハーネスをはずした時は、普通のペットに戻り、走ったり遊んだりします。訓練でしつけられていますので、きちんと仕事とペットの切り替えができる、賢いわんちゃんなんです。
私たちは、周りの方の理解があるから盲導犬と歩けています。しかし誤った認識もあるので、この機会にいろいろなことを、知っていただけたら嬉しいです。
私も盲導犬ユーザーになってみて、わかったことや気付いたことを、このシリーズでお伝えできればと思っています。
盲導犬のソラちゃん
(ラブラドール・9歳・メス)
※盲導犬使用者を「盲導犬ユーザー」と言います。
盲導犬と使用者で「ユニット」と言います。
盲導犬ユーザーの佐藤さんは、ソラちゃんの毛が抜けても大丈夫なように、洋服を着せているそうです。
毛のアレルギーの方に配慮してのことだそうです。
盲導犬といっしょ!!シリーズ Vo.2
※盲導犬使用者を「盲導犬ユーザー」と言います。
盲導犬と使用者で「ユニット」と言います。
盲導犬ユーザーになるには、どんなことが必要?
盲導犬のソラちゃん
(ラブラドール・9歳・メス)
盲導犬ユーザーの佐藤さんは、ソラちゃんと一緒に出かけるのが楽しいそうです。
以前クラシックコンサートに行き、座席に座りいつものようにソラちゃんが足元に座り、コンサートが始まったら、ソラちゃんがいびきをかいて寝てたそうです。
こんなことは、初めてで佐藤さんもびっくりしたそうです。ソラちゃんも心地よいコンサートだったんでしょうね♩
盲導犬ユーザーになるためには、盲導犬育成団体(全国にいくつかの団体があります)もしくはお住いの自治体へ相談のうえ申請し、条件(団体によって条件が異なります)を満たした方が施設で候補犬と約1ヶ月間の共同訓練を受けます。
<条件例として>
*身体障害者手帳を持っている方。
*「盲導犬と積極的に外出したい」と希望されている方。
*責任をもって盲導犬の適切な管理ができる方。
盲導犬との暮らしには、ドッグフード代、予防を含む医療費など、基本的にはペットとして犬を飼うのと同程度の費用がかかります(市町村によっては医療補助などを受けられ場合があります)。また身体障害者補助犬法に則り、犬の健康・衛生・行動管理を適切に行う必要があります。
盲導犬ユーザーの佐藤さん
盲導犬といっしょ!!シリーズ Vo.3
※盲導犬使用者を「盲導犬ユーザー」と言います。
盲導犬と使用者で「ユニット」と言います。
盲導犬は、お店に入ったり宿に泊まったり、バスや電車、飛行機に乗ったりできるの?
盲導犬ユーザーの佐藤さん
盲導犬のソラちゃん
(ラブラドール・9歳・メス)
盲導犬ユーザーの佐藤さんは、ソラちゃんと旅行に出かけるそうです。宿泊先には、盲導犬も一緒にいきます、と告げるのですが、たまに食事をする場所には盲導犬は入れません、と言われることがあるそうです。
目の見えない方にその代りの役目を担っている盲導犬と離すことってどんなことなのか、法律と想像力がなさすぎますね。
2002年に身体障害者補助犬法が施行により、盲導犬同伴での受け入れ保証がされ、2016年から障害者差別解消法ができ、盲導犬同伴での入店・宿泊・乗車を拒否することは、不当な差別になり、法律違反になります。
*お店は入店できます。
*宿泊できます。(事前に連絡して盲導犬同伴と伝えて、予約することを心がけているそうです)
*バス・電車・飛行機、もちろん乗車できます。
※盲導犬は、法律に基づき認定された犬で特別な訓練を受けています。また、健康面、衛生面、行動面についても盲導犬ユーザーが適切に管理しています。
ひとこと
盲導犬といっしょ!!シリーズ Vo.4
※盲導犬使用者を「盲導犬ユーザー」と言います。
盲導犬と使用者で「ユニット」と言います。
盲導犬は、いくつまで働くの?盲導犬と盲導犬ユーザーさんは、その後はどうしてるの?
引退後は、外出する時にハーネスはつけません。
各団体によりますが、一般的に盲導犬は10歳前後で盲導犬ユーザーさんと別れて引退します。
写真の盲導犬ソラちゃんも今年、盲導犬ユーザーさんと引退のためお別れです。
その後は、引退犬飼育ボランティアさんの家で家族として生活を楽しんだり、引退犬のための「盲導犬の里富士ハーネス」で仲間たちとのんびり過ごしたりします。
盲導犬ユーザーさんは、次の盲導犬を迎えます。
時々、引退犬飼育ボランティアさんに引退犬の様子を聞いたり、次の盲導犬と一緒に会いに行くこともあります。
盲導犬ユーザーの佐藤さん
盲導犬のソラちゃん
(ラブラドール・9歳・メス)
盲導犬ユーザーの佐藤さんとソラちゃんは、今年お別れになるそうです。佐藤さんはソラちゃんがいなくなるなんて、想像がつかないとおっしゃってました。
9年間近く一緒に生活を共にして、目になってくれていた相棒が・・・。私たちも想像しただけで涙が出てきてしまいます。だけど、ソラちゃんのお仕事は、素晴らしいことなので引退後はゆっくり仲間と一緒か新しい家族のもとで過ごしてほしいです。
おつかれ様です。
盲導犬ユーザーの佐藤さんは、新しい盲導犬を迎えるときは、また施設で1ヶ月の訓練を受けるそうです。
新しい仔と0からの信頼の絆を作るんですね。
盲導犬といっしょ!!は、シリーズ4で終了です。
ご好読いただきまして、ありがとうございました。